1997,01,26
2010,11,01更新
全国版の第一期は、参加費3,000円でスタートしました。
金額の内訳は、旧デザインプレートが2枚+事務局のパンフ(災害時の非常通信を考える)+トレードマーク、ロゴ原本(レーザープリンター出力の普通紙で、現在の物より種類が少ない)といった簡単な物でのスタートでした。
当初は発行部数が読めない事と、『製品コストである3,000円で賄える物を』として考えたもので、これは参加者の負担金軽減を行い、全国への普及を促進したいという思惑があった為です。
そして全国的にアピールを行い、皆さんからのアドバイスとアイディアで、新たに制作しなければいけないものが増えて来たわけです。
そこで年に1度、制作物の在庫や新規企画物の内容を考慮し、参加費の見直しを行うことにしました。
企画室の考えは当初から、『参加者への費用の軽減』⇒『参加費用は製品コストを』と考えています。今後もこのスタイルを崩すことなく運営出来ればと思っていますので、今のところは隊費をいただく考えはもっておりません。
率直に言いますと、いまだに参加者の数が読めない状態が続いています。
しかし、原本を使用する頻度の多いチームも、増えてきているのも事実です。
そのため、各原本も印刷(清刷り)に改め、発注数も当初からのネライである、1都道府県1チーム=47チーム(余裕をみて50単位)分を発注しています。
また、デザイン用のパソコンを持っている方も多いと聞き、デジタルデザイン用の原本フロッピー(別途料金)も用意しました。
質問にある「なぜ原本なのか?」というと、参加人数が読めない事が一番の理由です。しかも、いつ希望者が出てくるかも予測不能です。
企画室では、チーム代表者の募集を中心にダイレクトメールやパンフレットの配付を行い、関係誌などにもアピールしていますが、その他は『いったいどの地域で誰が』無線機を使っているのか?わかりませんし、全ての人が、災害支援に興味があるとは限りません。
事務局へは「パンフを見た」、「販売店のPOPを見た」などの問い合わせがあります。この時点で初めて災機の意図が伝わります。
そんな中での募集活動ですから、事前にユニフォームなどを作って、在庫として抱えることなど出来ないのです。つまり何人集まるかわからないのに、いくつ準備しなければならないのか?もし、今後デザインが変更されたら?サイズや色は?などなど…。
それから、トレードマークの種類でもご理解いただけると思いますが、『どのチームが、どの周波数帯で活動していくのか?』『新たにデジタル簡易無線を対象にしたいのだが?』といった、活動内容の変化にも対応しなければなりません。そういう理由で『各隊にお任せして自由に作れる様にしては?』⇒『それじゃ、原本を用意しよう』⇒『自由素材化へ』となったわけです。
そして、この原本を使用してユニフォーム、名刺、IDカード、ステッカーといった表面に出る「活動準備品」を作っていくことになります。
ちなみに、この原本方式のアイディアは防災誌『火事だ!!119』編集部が行っている手法なのです。
災機隊が発起する以前から、企業や自治会等へ冊子の原本を送付し、送付先でコピーや印刷を行っていただき、地域へ配付してもらうスタイルをとっています。(原本送付は2001年4月で終了)
この方法が双方の経済的に有効なのと、作成側(店鋪)の立場からも「期間に限定が無い」、「作る数も任意で良い」といった利点があります。
しかし問題がまったく無い訳ではありません。
原本を郵送する際に折れ曲がったり、色あせたり、幾度も印刷行程を行き来したために傷が付いたりと、物理的に破損することもあります。
そこで、2003年6月1日をもって活動ファイル全般をデータ化し、以後からはROMを付属。もちろん印刷行程にも対応していますし、皆さんのパソコンからプリントアウトする事も可能です。
また、居住地での製品化が不可能な場合は、企画室と取り引きのある印刷会社に連絡すれば、相談にのっていただけます。
この社ではコンピューターデザイン等を扱っていますので、従来の原本を持ち運ぶ必要はありません。県外からでも、「デザインレイアウトや仕上がりの要望」などを、メールやFAXでやり取りが可能です。
印刷所に行き来することを思えば、さほど手間はかからないと思いますね。
それから、アドビIllustrator9.0以上のアプリケーションが扱える方には、直接データを開く事も可能です。このデータを使い、アナタのチームのオリジナルマークをデザインしてしまえば、後は「ユニフォームの背中にプリントしたい…」、「警察手帳の様な刻印の入ったIDケースを作りたい…」などと相談すれば、印刷行程に必要な物を準備してもらえます。
また、「仕上り」までのルートが無い場合も、シール素材などの母体も手配してもらえます。
コスト面も全くつながりのない会社より、安心できる価格になると思います。
アナタの地域にも、印刷関連企業は必ずありますので、活動のバックアップを含め、一度、相談してみては如何でしょうか?
尚、各自が必要と思う品には違いがでてきます。ステッカーやユニフォームなどは、あくまで活動の際に主となる品として記載した物で、「初期の内に絶対に作らなければいけない」ということではありません。
実際に活動してみて、他の活動者やメンバーの意見を取り入れて企画していきましょう。