2011,1,25追加
そうですね、特に災害時の活動というと、「救助・救援・救護」がメインとなることも多く、一人でその道具(活動品)を揃えると、種類も多く、かさ張ってしまうでしょう。さらに、費用も個人負担大となります。
そう言う考えがあり、民防では予め、救助犬などの「救助」の為のチームや、「救援」であれば輸送を行うチーム。「救護」であれば、元看護士の方や、町の開業医を1つにし、その専門分野でのククリ(枠組み)で動けるように仕掛けています。
そうしませんと、前記の個人負担が膨大となり、多くの道具を持っていても、総てを一人で背負う事も出来ません。
この事は周囲へ理解頂く為の足がかりとなり、皆さんが懸念している事や、行っている事を知っていただければ、そこからも協力者などが発生させられます。
ここからが「共助」(自主防災)へ向かうキッカケとなるのですね。当然、この部分も「皆の持ち寄り!」となりますよね!
それから、組織の部分でも運営する際には、参加者が持っている「おつき合い先」や「取引先」も利用して行くと、皆さんの活動を広く知っていただけるでしょう。
製作物で例えると、廃品・廃物の利用を呼び掛けた際、印刷業からは日焼け紙、再製チップの利用など、オリジナルグッズ化と経費削減にもつながって行きました。日焼け紙は「医療用IDカード」にも使っています。
頂いたもので、こんなものを造りましたよ!と説明すれば、必ず目を向けてくれる先が現れます。バイザートップがそうですね。
そう考えると、皆の持ち寄れる範囲は広いでしょう!!!
私には無い筋を、皆さんは持っているんです!
これって災害時だけでは無く、普段の運営時にも大変有効な事ですよね。
これを「材源」と言っています。お金の「財源」ではありません。
人・物・金の3要素についても、災機スタッフへはどこかの部分でお伝えした事もありますが、ボランティアの世界では何より、この「材源」が多ければ多い程、広く深く活動出来るのです。
今までは、ホームページにしろ、専用アドレスにしろ、あれば便利なのはわかっていても、着手する術が無かったのですが、今は「東日本事務局」の佐々木氏により、製作物まで揃える事も出来ます。
これが、運営・運用=「皆の持ち寄り」となります。
では、「手弁当」は?となると…
自分達が用意したもの。自分達が持っている技術やツール。術(すべ)。
それらが自分達の活動要素となる事で、これを活かして行く事ですよね。
人のつながりも人それぞれ、着眼するところも人それぞれ、持っている資格も人それぞれ、住んでるところも人それぞれ。これらの要素を上手く活かして1大隊となって基本統一活動ができれば、正直言って、公職の出る幕は無くなりますね。
しかし、そうしない為にも自治行政にはお金のかかる部分をお任せし、我々民間人は、お金のかからない、お金をかけないで出来る部分を担う事。
そうした「一線を引いて」おかねば、官公が甘えてしまいます。
だから、ボランティアという言葉には重みが無いといけないんですよね!
単に「ただでやってくれる」「頼めば直ぐにやってくれる」じゃ、単にアルバイト代わりのスタッフとなってしまい、経済不利益となります。これでは、社会も回らなくなりますよね!
そもそも活動されている中には、自らが被災し、動いている人もいるのですから…。
「皆の持ち寄り、手弁当」って良い言葉だなーっとあらためて感じています。ニュアンス的にも、受け入れられやすいのでは無いでしょうか?!
今後も皆さんの協調と協和の為に、真意をお伝えして参りますので、是非ご参考になさって下さい。