ボランティアの身分確立を促進する会
世話人 折越 吉明(災害機動通信隊【企画室】)
2012年1月より進めて参りました、民間における「社会活動団体の証明制度」についてお知らせいたします。
本会は2011年3月に発生いたしました「東日本大震災」時における、【詐欺事件】ならびに【身分詐称事件】を重く受け、社会的立場もないボランティア活動者の身分確立のため起動させております。
東北復興支援に携わる方々へは、早々にご案内しておりますが、連絡のとれない活動体への証明発行は、どの部署も取り扱いができておりません。
ご承知の通り、我々「ボランティア団体」としては、何ら縛の無い世界であるが故、自らが抑制しなければならない立場でもあります。
昨今では、法人格のチカラ関係で無償のスタッフ化したボランティアの問題も大きく取り上げられており、団体のみならず「個人活動者」の身分確立も同時に行わなければならなくなりました。
そこで、各種団体様とも協力しながら、我々「任意団体」としての一路線を組み立てさせていただき、民間での制度(ルール)化に向け、促進させております。
実施内容
1、ボランティア登録サイトの一本化
2012年12月末までに、ニフティ地域活動支援コミュニティーサイト(閉鎖済)、NHKボランティア登録サイト(閉鎖済)、yahooボランティア(12月初旬に閉鎖予定)を閉鎖し、軸路一本化となります。
これに伴い、個人ボランティアの登録可能なサイトが無くなります。ただし、個人での参加希望者とはマッチングシステムの活用が可能です。
所在証明として活用する登録サイト
『CANPAN FIELDS』
2、登録番号の取り入れ
登録完了時に団体番号が発行されます。
各団体の発する書面などへは、この団体ID番号を反映していただき、証明番号としてお取り扱い下さい。
3、定則・約款などの届け入れ
従来、登録申請時に必要であった「活動約款・定則」類の提出は必要なくなります。ただし、サイト登録時には規約に添った活動である事の説明を必須としてあります。
これも、団体である以上、規約は必須であり、且つ、活動保険を申請(保険利用)する際に照合させるためでもあります。
4、定期書き換えの条件
登録するも、活動報告などが書き換えられていない場合は、一定の期間にて削除する。つまり、幽霊化させないことで実体への証明となる。
《解説》
独立管理の方法により確立される活動体は、開設する時点で「団体」扱いとしてあり、その時点で登録申請に必要となる「規約」類を作成し、各々にて届け出る事が出来ます。
尚、登記(法人登記ではありません)が伴う部分では、団体名での角印の作製、団体名での口座の開設、事務局の所在地図などが必要となります。
続いて、個人ボランティアおよび、団体に属するスタッフの身分確立について、補足させていただきます。
個人活動者は、確立される団体へ参画(参加)する事で、その団体が有する身分証または、活動員証・活動者証の発行が可能となります。各団体は対応の効くようにご準備ください。
身分証の内容については、何を証するのかを軸に構成いただき、活動者の身体の保安にも気を回して頂けますと幸いです。
また、団体のホームページなどにて、スタッフ自身の照合ページの展開も可能です。
ただし、個人情報の許容を超えない情報でとなりますので、詳細な部分は読み取る事は出来ません。したがって、個人ボランティアへは身分証の発行~ホームページなどへの反映といった、いくつかの手段を用い、段階的措置をお薦めいたします。
確立された団体の「活動時」における身分の確立について
平時であれば、登録サイトなどにて照会する事も可能ですが、こと災害時では停電などの影響により、万策ではありません。
そこで必要となるのが個々の身分証です。
まず、団体名の明確化。次に発行印。重要ポイントは「身分証の固有化」=オリジナルで真似られないデザインや素材。最後は、その仕様書を規約に綴っておき、内閣府などの登録時に添付しておきます。これで追求へは対応できます。
身分を証するには、控えが必要です。
あなたは誰?を証するのは携帯する身分証の役割ならば、「この身分証を持っているのは誰?」を証明するのが「事務局」の役務です。
身分確立へ、もうひと工夫。
活動時であれば、行程表を各自に持たせることです。この行程表が後に「生命保険」や「ボラ保」、さらには活動証明書の発行に役立ちます。というより、保険も活動証明へも行程表がある限り、動かぬ証拠書類となるのです。
ならば、行程表だけあれば良いじゃないか!とはならないのです。活動者と署名者が同じでは証明には使えないのです。
自分で自分宛に表彰状は贈れませんからね。
さて、以上が我々活動者側で活動者を守る為の細工です。
本状をお受け頂いた活動団体方々は、安全衛生面でもしっかりと対応頂き、ボランティア達をお守り下さいませ。